風の通り路 |
2003.1.7 29号 |
紺碧の空 輝く峰々 大平林道スノーシューハイク |
1月7日 今年の小淵沢の冬は例年になく雪の多い年になりました。近くのペンションの仲間が2月に計画している大平(おおだいら)林道のスノーハイクの下見に行こうと声をかけてくれました。こういう話になるとさっと準備が整い、あっという間に集合します。 大平林道は、八ヶ岳公園道路から編笠山登山口の観音平へ向かう道の途中から、公園道路と平行して続いている林道で、公園道路に添って拓かれている山梨県の八ヶ岳牧場の上を走っています。雪が降ると山の上からシカが降りてきて、あちこちでシカの群れに会うことができ、雪の上にはウサギやキツネなどの足跡も見ることができます。 |
八ヶ岳、富士山、南アルプスの峰々 広い雪原の眺望 2台の車に分乗して観音平へ続く林道の入口のゲートに向かい、1台は歩いていく先の所へ置きにいってから、歩き始めました。 観音平へむかう道は雪はほとんどないので、初めは長靴やトレッキングシューズで歩きます。公園道路から10分ほど歩くと大平林道の一本下の林道の入口です。ここから雪の道へ入るので、スノーシューを着けました。林道の山側の一帯のカラマツがかなり広く伐採されていて、広い雪原になっていました。以前は樹林の中の道でしたが、広い雪原になっていたので、編笠山や権現岳が抜けるような蒼い空の中に聳えていて素晴らしい景観です。 とくにこの日は空の青色がとても濃く、雪をいただいた山々がクッキリと浮かび上がって見えました。 八ヶ岳から視線を巡らせば、歩いてゆく方向にははるか雲の上に富士山が浮かんでいて、さらにその右手には南アルプスの峰々が光っています。この地点は観音平への林道からちょっと入った場所で、いつでも手軽に行くことができるので是非一度立ち寄ってみてはいかがでしょう。 |
観音平入口のゲート。 | さあ出発! | スノーシューをつけます。 |
編笠山と権現岳。 | 甲斐駒ガ岳と遠くに北岳 |
白く光る権現岳 広い雪原で周囲の見事な景観を堪能した後、林道をさらに進むと、観音平へ真っ直ぐに登っていく防火帯に出ました。ここを20分ほど登ると大平林道に出ます。(きょうのコースの中では唯一「登り!」という感じのところです。) この防火帯は幅20〜30mほどで観音平のすぐ下まで続いていて、両側はカラマツの樹林です。雪の積もった道の先には両側に編笠山と三ツ頭を従えた権現岳が白く光っています。バックの空はどこまでも抜けるような青さです。 その曲がり角で小休止です。ペンションたん歩歩の、リイさんが持ってきた和菓子をみんなに振舞ってくれました。ポットに入れたコーヒーの苦味と良く合っておいしかった。 |
行く手に輝く 権現岳。 |
その前でちょっと 休憩。お菓子と コーヒーで、パワ ーアップ! |
シカの群れが横切る 「あっ、シカの群れ!」誰かが叫びました。百メートル程先に10数匹のシカの群れがカラマツの樹林から防火帯に出てきました。体の大きな母ジカの周りを小さな小ジカがピョンピョン跳ね回っています。私たちが歩き始めると、それに気がついたシカ達は急いで防火帯を横切り、樹林の中へ飛び込んでいきました。 しばらく登ると大平林道に出ました。途中、先ほどの鹿の足跡がいっぱい残っていました。 |
楽しいアニマルトレッキング |
林道をのんびり歩きます。 | 林の中に入って行きます。 | シカの足跡。 |
シカの寝床 |
雪がところどころ融けている場所がシカの寝床です。 はるか遠くには富士山が見えます。 |
大平林道MAP |