2000年11月発行
 
随一の八ヶ岳展望台・心はずむ飯盛山

9月15日、 午前11時、ペンションを出発。外へ出ると道の位置の両側はススキの穂が風を受けて銀色に揺れています。濃い夏の緑色からちらほら色づき始めた木々が混じってきています。
 八ヶ岳中腹を走る八ヶ岳公園道路を走ります。南アルプスの峰が雲の上に浮かんでいます。すぐ上の八ヶ岳は編笠山、権現岳が濃い緑に覆われています。9月に入り、朝晩肌寒く感じられる季節になってくると、周囲の山々もすっきりと見渡せる日が多くなってきます。紅葉が山頂付近から始まり麓へ向かって一気に進み、八ヶ岳が一年で一番輝いて華やかに装う季節が始まっています。
 公園道路を30分ほど走って、清里を抜けると八ヶ岳の東側を南北に走る国道141号線にぶつかります。
 国道141号を10分ほど走ると小海線のJR最高地点の看板がある広場・何軒かのおみやげ店が並んでいます。そこから数分走り、小海線の野辺山駅へ右折の標識に従って右折、小海線沿いに走り、野辺山の宇宙線観測所脇を抜け、野辺山スキー場のゲート前を右折、登りの坂道を数分走ると飯盛山登山口の獅子岩に着きました。登山口は小さな標識が立っていて、その向かいは50台は楽にとめられそうな駐車場がありました。

獅子岩を出発!
 駐車場の脇によく見ると獅子の形をした岩があって、そこに登ると正面に八ヶ岳の北から南までの峰が一望でき、八ヶ岳の雄大な裾野が見渡せます。駐車場からも八ヶ岳の眺望が素晴らしく、しばらく眺めていました。
振り返ると雄大な八ヶ岳
八ヶ岳道路を渡って登山道へ入ります。あたりはすっかり秋の模様に変わっています。夏の草花に変わって、ススキやアキノキリンソウ、キクやアザミなどの小さな花が風に揺れていました。10分ほど登ると林が途切れ、振り返ると八ヶ岳の広大な緑の裾野が広がっています。さらに登っていくと、左手に野辺山スキー場のリフトとゲレンデが見え、その向こうに宇宙線観測所のドームが立ち並んでいました。カラマツやリョウブ、コナラなどの間に開かれた道を進むと右側に牧場のバラ線の垣根が現れ、そこから牧場の中へ入るゲートがありました。
パッと開ける眺望
 ゲートを越えて進むと、ぱっと前の展望が開け、正面に飯盛山、飯盛山から平沢集落へ下る稜線、そのはるかかなたに茅ヶ岳、右手には雲の上に甲斐駒ケ岳、鳳凰三山などの南アルプスの名峰、左手には奥秩父の金峰、瑞牆が雲の合間に望めました。いままでが狭い尾根道だったので、ぱっと開けた眺望、草原を渡ってくる涼風に汗も吹き飛んでしまいました。ここで、熱いお茶とお菓子で小休止です。
大好きな道
 飯盛山の直下まではこの放牧地の中の展望の素晴らしい道を進みます。平坦な道で、周りの展望も素晴らしく、草原を渡ってくる風が心地よく秋を胸いっぱいに吸い込んで歩けます。この道は、両側の道端にワレモコウ、ホタルブクロなどの秋の草花が揺れていて、私が最も得意とする道でした。歩きながら、思わず鼻歌が出てしまいます。
 飯盛山は山頂一帯には樹木はなく、岩と砂利の裸山でちょうどお椀を伏せたようなぽっこりした形をしています。お弁当に最適の場所とはいえませんが、北から南までの八ヶ岳の峰々がどっしりと横たわっているのが見え、その左手のはるかかなたには富士山が望めます。360度のパノラマを楽しみながらのランチはやはり最高です。
 飯盛山は随一の八ヶ岳眺望の山といえるでしょう。1時間足らずで山頂に立てるのが手軽ですし、野辺山スキー場の夏リフトを利用すれば、ほとんど汗もかかずに山頂に立てます。秋、雄大な八ヶ岳の全山紅葉を楽しむには飯盛山は最高のビューポイントと思いました。


オーナー奮戦記

今回初めてこの通信の原稿をパソコンで打ちました。
今まではもう十年の付き合いのワープロ専用機で作っていたのです。

 「パソコンで打つとホームページにもすぐ載せられるよ」と言われてその気にはなっていたのですが、やはり使い慣れた愛機につい手が出ていました。

 一念発起してパソコンに向かいましたが原稿は縦書きなので、変換すると・・・

「数字が横に!」

「JRも横に!」(あれっこれは縦になってるぞ?)

「最初の日にちは白抜きにしたいけど・・・?」

15日はどうしてたてにならぶのか?・・・・・あれっ 今度は横だぞ???

などなどなど疑問は次々湧くも答え見つからず、すみません今回はこのまま印刷してしまいます。

次号までにはいろいろの疑問を解決し、見事な紙面をお届けしたいと思っています。乞うご期待!!???

(ホームページの場合は横書きなので、縦書きを使いたいときは困りますネ〜。)