風の通り路
       2004.1.20 33号
三高峰を望む展望台鼻戸屋スノーシュー

 1月20日 
 冬の八ヶ岳・小淵沢は晴れの日が多く、山の上のほうは雪に覆われています。ここ一、二年私たちはスノーシューにはまっていて、朝起きて天気のいい日は、雪の中へ飛び出したくなります。
 そうした時に電話のベル。
「鼻戸屋へスノーシューの下見に行くんだけど、どお?」
「行く! 行く! 今からだと集合時間には間に合わないから、上で合流しましょう!」

 あわててディバッグに飴やお菓子など手当たり次第に詰め込んで出発です。
 鼻戸屋は風路から車で10分ほどの富士見高原スキー場の上にある「創造の森」があるところで、たくさんの彫刻が置かれ、展望台と遊歩道があり、紅葉や新緑の季節もすてきなハイキング・ウォーキングコースです。この「創造の森」直下まで林道が入っているので、雪の無い季節はそこまで車で行って後は10分ほど歩いて展望台に行くこともできます。この日はもう雪の季節でしたから、富士見高原スキー場のレストハウスまで車で行って、そこからスキー場のリフトに乗って上まで行きました。
 

リフトで上へ
 スキー教室でにぎわうゲレンデを横切って正面ゲレンデ右側のリフトに乗りました。いつもはスキーを履いて乗るリフトですが、きょうはスノーシューを抱えてトレッキングシューズで乗る・・・なにか変な感じですが、リフトから降りるときのほうがちょっと大変です。スキーを履いていればスーッと滑って降りればいいのですが、トレッキングシューズなので降りたら素早く左によけないとシートにぶつかってしまいます。


富士見高原スキー場です。 リフト乗り場。 スノーシューをかかえて。
 眺望最高! サンセットポイント 
 
どうにかリフトを降りて、ゲレンデと反対の右側の森のほうへ進んでいきます。「創造の森遊歩道」には先に歩いている仲間の踏跡が続いていました。
スノーシューを着けます。 花戸屋とも書くんですね。 出発。

 
踏跡をたどってしばらく歩くとサンセットポイントという見晴らしのよい展望台に着きました。
 ここからは左手に遥か雲の上に富士山がかすんで見え、正面には甲斐駒ケ岳、北岳をはじめとする南アルプスの峰々、右手には左右の山に挟まれるように諏訪湖が白く光り、そのはるか後方に穂高連峰の峰々が輝いていました
左には富士山

正面に南アルプス

右を見ると諏訪湖

 会えるかな?
 素晴らしい眺望を楽しんだ後、このまま仲間のトレースをたどっていくと、普段でさえ鈍いペースの私たちですから、きっといつまでたっても追いつくことができない、反対の方向へ向かえば、途中で出会うことができるだろう、と判断して、トレースとは反対回りのコースを取りました。
 今年の冬は雪の降る回数が少なく、先日降った雪も、どのくらい残っているか心配していましたが、さすがに標高1400mの高原、森の中へ入るとまだたくさん雪があり、ウサギや鹿の足跡が縦横に残っています。2030分ほど歩いたでしょうか、林の奥から「オーイッ」と声が聞こえました。

反対から行ってみよう・・ 鹿の足跡・・  あっZOOMさんだ。

 スノーシューでポーズ
 木々の陰から見慣れた仲間の姿を発見。反対側からは、きょうの下見の担当者・ペンションZOOM(ズーム)の富美子さんたちが見えました。私たちを迎えに行っていたとのこと、ありがたいです!
 合流できて、ホッと一息。早速見晴らしの良い場所で、皆そろって記念撮影をしました。スノーシューの定番ポーズ、片足を上げて、スノーシューをカメラに向けるのです。そうしないと、スノーシューが見えないから・・・
 
このように片足を上げます。
今度は皆と一緒に林の中に入ったり、広場で転んだり、ナスカの地上絵(?)を描いたり、彫刻と一緒に記念撮影したり、思い思いに、雪を楽しみながらサンセットポイントの展望台まで戻りました。
彫刻の説明を読んでいます。 この彫刻に似ていると言われ、複雑・・

 林道からの眺めもGOOD
 帰路はサンセットポイントの下まで入ってきている林道を歩いて下りました。この林道は秋は紅葉がとてもきれいです。きょうは、穂高連峰の山並みが見え、Uターンすると今度は富士山が見え、ポイントごとに、写真を撮ったりしばらく眺めたりしてしまいます。ところどころ雪が融けている箇所もありましたが、かなり雪が残っていいたのでスノーシューをはいたままで林道を下ることができました。
 林道の出口の温泉「鹿の湯」手前まで降りてきて、今日のスノーシューハイクは終了。ここから私たちはスキー場の第2ゲレンデのリフトに乗ってレストハウスまで戻り、車で家に帰りました。
 冬の鼻戸屋は眺望が素晴らしく、静かで安心して楽しめるスノーシューハイキングの絶好のコースでした。スキー場のリフトや林道などが利用でき手軽に歩けるコースですが、雪山に変わりはないので、もちろんきちんとした装備と行程をとることが必要です。

林道を下りながら、 つい立ち止まってしまいます。 お疲れ様!