風の通り路 2004.7.20 34号 |
滝と淵が織り成す渓流尾白川渓谷 |
5月24日 ペンション・あるびおんの市川夫妻に誘われて、尾白川渓谷のハイキングに行ってきました。 甲斐駒ケ岳の黒戸尾根登山口の起点、竹宇駒ケ岳神社からすぐの尾白川沿いに続く渓流と滝と淵が織り成すコースです。このあたりの地質は花崗岩が多いため渓谷は白い砂と岩で覆われ、流れる渓流もその白い砂にろ過されて素晴らしく澄んで透明な流れです。 竹宇の集落を抜けて駒ケ岳神社へ向かって進むと行き止まりがすこし広い駐車場になっています。ここが甲斐駒ケ岳の登山口です。駐車場から林道に入り尾白川沿いに設けられたキャンプ場の脇を抜けると鬱蒼とした林の中に建つ駒ケ岳神社が見えてきます。 神社の参道の入り口にトイレがあります。その奥の吊り橋を渡って登山道に入りました。前日の雨のせいか、橋の下の渓流は水量が多く、勢いよく流れています。吊り橋を渡って登山道をほんの少し登ると黒戸尾根登山道との分岐で、ここから尾白川の渓流沿いの道に入ります。 |
駐車場(ここにもトイレがあります。) | 吊り橋。怖くないです?・・ | 「渓谷道」となっています。 |
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滝をバックに記念撮影 黒戸尾根分岐からほどなく目に飛び込んできたのが、千ケ渕でした。前日の雨で増水した渓流が砂まじりになって濁った流れになっていました。花崗岩の風化した川底の砂の透き通るような白さと流れる渓流の青と緑の透き通った色は見ることができませんが、渓流は日の光を浴びて、濃く逞しい緑色に変わってきている木々の中をキラキラ光って流れています。 少し汗ばんだ体からすーっと汗が引いて爽やかな風の中を漂っているような気持ちになります。 千ヶ淵から新しくできた鉄製の階段を登りさらに急な登りの道を進みます。途中で渓流の岩場に降りられる場所が何箇所かあり、水しぶきを浴びて流れ落ちる小滝の前に並んで、記念撮影。 |
この滝は名前がついているのか? |
幻の旭滝から百合ヶ淵へ 幾度かのアップダウンを繰り返し、渓流沿いの岩場を越えて進むと、今度見えてきたのは旭滝でした。この滝は渓谷の岩の陰に隠れていてその全容を見ることはできませんでしたが、流れ落ちる滝の一部が岩陰から望めました。 旭滝を過ぎてから30分ほどで百合ケ渕に着きました。この渕は渓谷の道が高いところに付いているので、渕を覗き込むように見下ろします。緑と青色、激しく流れ落ちる渓流の白い泡立ちを見下ろしながら樹の根と岩が重なり合った道を登っていきます。 |
神秘的な百合ヶ淵。 |
岩と岩の間を通り、 木の幹を乗り越え、 ・・・ |
百合ケ渕から10数分行くと、今日 の目的地・神蛇滝に着きました。 |
見事な三段の滝 この滝は尾白川の谷を隔てた向こう岸に三段になって流れ落ちています。渓谷沿いの道からは上のニ段の滝しか見えません。一番下の滝を眺め、三段一緒に見るためには道から50p程離れた岩に移ってそこから覗き込むようにしなければなりません。 渓谷の道と岩の間には数本の丸太を並べた橋が架けられていて、それを渡って岩の上に立ちます。狭くてしかも下は目もくらむような断崖です。恐る恐る岩の上に立ちましたが、腰がひけて隣の周平の腕をギュッとつかみます。(この際誰でもいい!という気持ちです・・・)とても写真を撮ったり、下を覗き込んで眺める余裕はありません。早々に岩から渓谷の道に戻り、皆から笑われました。 気を取り直し?神蛇滝を見下ろす渓谷道の少し広くなったところでランチタイム。白州・道の駅で買った山菜おこわのお弁当です。なかなかいける! |
三段の滝。一番下は木の陰に。 |
橋を渡って崖っぷちへ!・・ | 手を離さないでね。お願いします・・ | まだどこかつかんでいる? |
緩やかな尾根道 |
次回は不動滝まで行ってみましょう・・ | 帰りの尾根道ではあちこち見回す余裕も。 |
駐車場への道。夏はそこまで。 |