風の通り路
2001.12.25 24号-その2
美しの森クロスカントリースキー

 3月11日 甲斐大泉のペンション「セドナ」の西貝さん夫妻がクロスカントリースキーに誘ってくれました。美しの森駐車場まで車で行き、そこからスキー板を履いて林道を歩き始めました。
 私(周平)は病気で倒れてから3年ぶりのクロカンなので、板のつけ方も歩きかたもギクシャクしています。それでも初めのうちはアップダウンがほとんどない林道なので、少し歩いているうちにクロカンのコツを思い出してきて、快適なスノーハイク(?)になってきました。

眼前に広がる大雪原
 しばらく歩くと林道が二股に分かれていて、左側が川俣川東沢の渡渉地点へ行く道です。ここですこし早めのランチタイム。例によってあたふたと家を出てきた私たちは、残り物のおかずを詰め込んだ、かんたんなお弁当でちょっと不本意でしたが、眼前に広がる大雪原を眺めながらのランチはやはり最高です。
だんだんコツを思
い出してきたぞ・・
腹が減ってはクロ
カンはできぬ・・?

シャーッ・・・心地よい板の響き
 ここから川俣川の渡渉点までは緩やかな下りで、トレースに乗って滑っていきます。シャーッという板の響きが心地よい。数分で、川の手前まできました。ここで板をはずし、コンクリートの踏み石の渡渉点を渡ります。
 その先はちょっと急な登りです。U字のカーブを二つ曲がりきると川俣川の斜面を越えて、その上に広がっている県営牧場のなだらかな牧草地にでました。この場所は、春から秋は一面の牧草が生い茂って、牛たちが草を食むのどかな光景が広がります。

輝く峰々
 この時はこの牧草地は一面の銀世界でした。実はここまでで相当へばっていた私ですが、この広々とした雪原を見てはすわりこんでもいられません!「大丈夫?」 心配そうな相棒をよそに、元気良く(?)ジグザグに登りだし、なんとか牧草地の一番高い所までたどりつきました。(ハァハァ)

おおっ! なんと素晴らしい光景! すぐ横には八ヶ岳の主峰・赤岳、前には輝く金峰・奥秩父の峰々 右に向かって茅ヶ岳、南アルプスの峰々が遠く雲の上に浮かんでいます。


 雪だるま?
 さあ!あとは思いのままにシュプールを描くだけ!と、滑り出したのはいいのですが、この時期の雪は湿った雪で、すこしスピードがでてくると板のコントロールが難しく、雪の水分の多いところに突っ込むとブレーキがかかり、おもいっきり顔面から雪に突っ込むはめに陥りました。着ていたフリースも雪まみれで、まるで人間雪だるま状態でした。トホホ・・     
やっほー!気分爽快! ひやっひょ〜〜つ・つ・冷たいっ でも山はきれい!

それでも楽しいクロカン
 帰りは来た道を戻ります。川までが急な下りで、案の定、すぐにこける・ひざに力が入らない・起き上がれない・という情けない状態。やむなく板をはずし、(西貝さんに持ってもらう・・)歩いて川まで行きました。川を渡ってから、もう一度板をつけて挑戦しましたが、ゆるい坂でも何度も転びまくって、やっとの思いで駐車場までたどり着きました。やれやれ・・・
 それでも不思議!
 クロカンは本当に楽しいのです!また雪の季節を待ちわびてしまいます。
 美しの森のこのコースは(雪があれば)素晴らしいクロスカントリースキーコースです。ぜひいつか一緒にこのスノーフィールドに飛び出しましょう!(それまでに私もしっかり体力をつけておきたいと思います。)