風の通り路 |
2002.12.20 28号 |
晩秋の 横尾山 |
11月20日 「忘年ハイクをしよう」とペンションの山歩きの好きな仲間を誘って、横尾山へ行ってきました。横尾山は奥秩父の主峰・金峰山から西へ小川山へ連なる稜線をさらに進んだところに位置しています。 長野県の川上村から山梨県の増富鉱泉へ抜ける道の県境にある信州峠に登山口があり、そこから2時間弱で標高1818mの山頂に立つことが出来ます。「風の通り路」・第8号でこの横尾山を紹介した時はまだ雪が残っている早春の3月でしたが、今回は晩秋の季節、まだカラマツの黄葉がわずかに残っている時期です。 登山口の信州峠は車数台が停められる空き地があって、その向かいにコンクリートの土留めの壁があり、その壁に2人くらいが通れる階段が作られていて、それが横尾山の登山口です。 |
小鳥の飛び交う林 この日はもうほとんど葉が落ちたナラやリョウブ、カラマツの明るい樹林の中の緩やかな登りの道を歩きます。登山道の落ち葉が歩くたびにカサカサと音を立て、枝々にシジュウカラやコガラなどの小鳥が飛び交っていて、ゆったりした充足感に満たされます。 10分ほど歩くと塩川の支流のひとつの源頭部にでました。そこを回り込むように付けられた道を過ぎると、山頂へ連なる尾根道に出る、急な登りが待っていました。 |
正面に迫る金峰、瑞牆 この急登は20分ほどでそれほど長くないので、途中に簡単な休憩を一度入れただけで稜線に出ました。ここで樹林がきれて、正面に山頂の五丈岩が目印の金峰山、大ヤスリ岩が特徴的なゴツゴツした岩肌の瑞牆山が迫っています。その右手には手前に茅ケ岳、その遥か後方の雲の上に富士山が霞んで見えました。さらに視線を巡らすと鳳凰三山、北岳、甲斐駒ケ岳などの南アルプスの峰々が連なっています。小淵沢からは陰になって見えない仙丈ガ岳が見えたのもうれしい。めざす横尾山のその向こうには雪に輝く八ヶ岳が広い裾野を広げてどっしりと横たわっていました。 稜線のはじめは広いカヤトの原で花芽をもったツツジがたくさんあって、ツツジの季節にまた来たいなと思いました。 |
尾根に出た所で瑞牆山をバックに。 |
反対側には 八ヶ岳。 |
これから登る 1つ目のピーク。 |
ピークは4番目 この広いカヤトの原から3回ほどアップダウンを繰り返します。「初めて登った時にはいったいどこが頂上かわからず、3番目くらいのピークできっとここが頂上だろう、と勝手に決めて下りてしまった。」等と失敗談を話しているうち、山梨百名山の新しい標識の建つ頂上に着きました。暖かい陽射しの中、ゆっくりとランチタイムを楽しみ、来た道を戻りました。横尾山は展望が素晴らしく、お薦めの山の一つです。 |
ここが頂上です! | 陽だまりの中でランチタイム。 | 尾根道をおります。 |
大体のコースタイム 風路9時30分=信州峠10時20分・歩き始め10時25分 ―尾根11時15分―横尾山山頂12時(ランチタイム) |