さなぎの食堂

ドキュメンタリー日本の現場「さなぎの食堂定食日記」というNHKの番組の再放送をみました。
本放送を見た方の感想を聞き、見たかったな~と思っていたら、きのうの深夜再放送があるとのこと、久しぶりに説明書を見ながら録画セット。(深夜3:40~です!)
ちゃんと撮れているか心配でしたが、見事(!?)成功。

場所は横浜の寿地区。高齢の路上生活者も多いところだそうです。NPOがやっている食堂は定食300円。運ばれてきたお盆をみるとメインのおかずのほか小鉢やみそ汁がついて栄養のバランスも考えられた食事です。見た目もおいしそう。作っているのは31歳の若いシェフ。もとはフレンチレストランで働いていましたが、職場での競争的雰囲気が合わないと辞め、この食堂に出会ったそうです。そして低料金で温かいご飯を提供しています。「ありがたい」と毎日のように通ってくる人、「2日ぶりのご飯」と嬉しそうな人。横浜市で出している食事券のようなものを持ってくる人もいます。

この値段でできるのには訳があります。
コンビニでは消費期限の数時間前には廃棄されてしまう食材。それをただで譲ってもらうという契約なのだそうです。その食材をどのように料理するかがシェフの腕のみせどころ、心意気とセンスが光る一皿となっています。お弁当やパンも50円くらいで販売。持ち帰らず、その場で食べてもらっているそうです。

「寿地区の台所でありたい」とかたっていましたが、経営的には厳しいようで彼自身の生活が成り立っているのか、長く続けていけそうなのか、気になりました。

さなぎの食堂の名前は「さなぎのように1人で閉じこもっていないで、町に出てきて欲しい」というところから。

うちの料理担当も画面に見入っていました。食事を作る仕事をしている人間として感じるところが多々あったようです。

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