風の通り路
2001.6.25 22号
 



ヤマナシの木をたずねて


5月20日 山梨県の県名のもとになっているヤマナシの木は本家本元の山梨県にはほとんど無く、隣の長野県に多く残っているということです。このヤマナシの花を見に行くウォーキングに参加しました。
 11時、小海線の野辺山駅に集合。相変わらずの出発直前のドタバタで野辺山駅前に着いたときは参加者は輪になってウォーキング前の準備体操・ストレッチを始めていました。私は駅前のお土産物屋さんで目ざとく「おやき」の看板を見つけ、お昼用に2つ、しっかり買い込みました。

野辺山駅から小海線を渡り、川上村へ向かう道をすこし進んで北側へ左折、畑の中の道を進みます。このあたりは高原野菜の産地で、広い畑は一面高原野菜が植えられていてその畑の向こうにカラマツ林が続き、その向こうには遠く秩父の山々が横たわっています。反対側は畑の向こうに八ヶ岳が南から北まで雄大な姿で横たわっています。


清々しい白い花
しばらく歩くと畑の真ん中に大きな木がみえてきました。茂った枝には白い花がいっぱいついていて、それが強い日差しに光って高原を渡る涼風に揺れていました。

「ヤマナシってズミの一種だろ」と言って、ズミのあまりぱっとしない地味な花を思い浮かべる周平は「ヤマナシの花を見に行く」ことに初めはあまり乗り気ではありませんでした。でも、広々とした高原野菜の畑の真ん中を走る道の真ん中に一本だけ枝を広げ、その枝いっぱいに白い花をつけていたヤマナシの木を見たとたん、その清々しい美しさに、「ヤマナシの花って、意外と大きな花だねぇ。なかなかいいねぇー」としきりに感心、それまでの乗り気薄の態度を一変させていました。

しばらくヤマナシの木を見上げ、花をバックに記念撮影などをした後、再び畑の真ん中を走る農道を進みました。

 おすすめ!しぼりたて牛乳
途中、三、四本のヤマナシの木を見ながら、国道141号に出ました。国道を横切って国道に平行した道を
10分ほど歩くと、昼食場所になっている滝沢牧場に着きました。ここは牛や馬が放牧してあり、バーベキューを楽しむこともできる施設で、たくさんの観光客で賑わっていました。

楽しいランチタイム♪ 皆、牧場のそこここに据え付けられたベンチや机に陣取ってお弁当を広げました。私たちは「おやき」と自家製パン、滝沢牧場の名物の絞りたて牛乳です。ここの牛乳は濃くてとてもおいしく、おかわりをしてしまいました。先導してくれた平井さんの食べていた花豆のアイスクリームもおいしそうでした・・・
 べンチを吹き抜ける風はもう初夏の涼風でした。

 ランチタイムの後、小海線のJR最高地点まで国道をもどり、そこから小海線沿いを野辺山駅まで歩きます。帰りの時間が迫っていた私たちは他の人たちと牧場を出た地点で別れ、まっすぐ野辺山駅へ戻りました。
 ヤマナシの木、花はとても素敵でした。これからも頑張って咲き続けて! と心の中で呼びかけずにはいられませんでした。また来年の春も、ヤマナシの木に会いに来たいと思いました。
 (もう老木で1年おきにしか咲かないという説もあるそうです。)

さくらの花に大きさもかたちも似ているように思いました。

次は、満開の桃の花・桃の里ウォーク