品川正治さんの講演

品川正治さんのことは今回初めて知ったのですが、経済同友会終身幹事という財界の重鎮だそうです。
その方が憲法九条を手放してはいけない、と主張されているとのこと、どんなお話が聞けるのだろう・・・と興味津々でした。

現在83歳。20歳のときに応召され、中国で一兵隊として戦ったそうです。
1945年の11月まで捕虜として中国に留め置かれ、日本についたとき、船の中で新しい憲法が書かれた新聞が配られたそうです。
その条文を読んで、全員が泣いた・・・

この部分を聞いたとき、先日見た「日本の青空」を思い出しました。
新しい時代の憲法を作ろう、と民間の憲法学者鈴木安蔵さんを中心として、人権とか、男女平等とか、民主主義とか、を盛り込んで行く・・・、その時代の熱い思いを感じさせられる映画でした。

まさしく、品川さんたちが手にした憲法はその精神に溢れたものだったのですね。

品川さんはこうもおっしゃっていました。
押し付け憲法だから変えたい、と言う人がいるが、国民は歓呼の声であの憲法を迎えた。押し付けられたと感じるのは時の指導者たちだった。

あの映画でも政府が作る憲法の草案は、それまでの大日本帝国憲法からほとんど変わることはできなくて、GHQに付き返されるような場面がありました。

戦争というものは人間が起こすものです。決して天災や地変ではありません。
しかし戦争を止めるのも、それを許さないのも人間、というそういう気持ちが根底にあります。
・・・・・
今九条は解釈改憲でボロボロになっています。しかしその旗ざおは決して国民が手放してはいけない、と思います。

外務省の職員やOBにも話されたことがあるそうです。
アメリカと喧嘩する必要はないが、世界最大の軍事力を持ち、核を持ち、今も戦争をしているアメリカと、二度と戦争はしない、ということを国是としている日本とは「価値観が違う」と伝えなければいけない、と言ったことに対し、駐米大使もしたことのある元高官が「品川さんそれは無理です」と答えたそうです。
「しかしただ1人、それができる人がいます」
「それは国民です。国民が国民投票などで、憲法九条は手放さないと意志をはっきり表明すれば、それは聞かないわけにはいかないのです」と言うのだそうです。

今わたしたちは一人一人歴史の方向を変える力を持っているのです。

ほんとうに穏やかに「とつとつ・・・」という感じで話されるのですが、その話はどれも、あぁそういうことなんだ、やっぱりそうなんだ・・・と共感でき、いろいろな思いが繋がっていくような実感がありました。

もっともっと、心に残る話がたくさんありました。
今20歳になる孫娘さんに戦争についてどう伝えていこうか、と考え、このように伝えようと思う・・・というところなども。

終わってから品川さんの本を1冊買いました。
サインが入った本を買ったことは言うまでもありません・・・・!

品川正治さんの講演” に対して2件のコメントがあります。

  1. おとみサン より:

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    品川正治さんの講演、どこであったんですか?
    知らなかったぁ、ザンネン!!
    品川さん、かつて日本火災の社長を長くやっていらっしゃいました。リタイア後も「損保9条を守る会」を立ち上げ、精力的に講演活動等、やられてます。
    私も損保業界に身を置いた人間として、また現役時代の後輩が「損保9条~の会」の事務局をやっている関係で、日本の良心とも言える品川さんの発言には注目しています。
    信念を臆せず語り、頭の固い政財界人に静かに切り込む情熱は、全く年令を感じさせません。
    購入された著書、そのうち見させて下さい。 Like

  2. kaze-michi より:

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    おとみサン、品川さんのことご存知なんですね。
    経済界の人は、豊田の社長さんや、キャノンの社長さんのように、憲法変えたい人ばかりなのかと思っていましたが、こんなにはっきりと九条を変えてはいけない、と主張されていることに驚きました。
    東京での講演だったので、ちょっと遠いですよね。
    本にも講演で話されたことと同じことも書いてありますが、やっぱり本人の話で聞くのと、文を読むのとは違いますね~。
    もし機会があればぜひ「生」で聞いてみていただきたいです。 Like

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