ゆきえさんの「あたらしい道」
あちこちに朗読を届けることを生業としているおつきゆきえさん。
「不要不急と言われませんように!」という願いが書かれたゆきえさんの「ふくふく通信」が届いたのは3月はじめだったでしょうか?
その願いも空しく全て延期となり、これでは生活も立ち行かなくなるのでは・・・と心配していました。(ドイツでは「アーティストは必要不可欠というだけではない、生命維持に必要なのだ」(!)と手厚い補償が受けられると聞き、驚愕しました)
多くのゆきえさんファンも同じ思いだったようで、すてきなアイデアが寄せられたそうです。
それは・・・たったひとりのために電話朗読。
パソコンなどをやらない、私たち以上のアナログ人間のゆきえさん。
パリ・コリーヌ国立劇場監督のワジディ・ムアマット氏も「俳優が電話でたったひとりのために本を読む活動」を紹介している・・・それを知ったこともあって、ゆきえさんが今この状況で自分にできること、として始めることにしたそうです。
それを読んですぐに連絡してみました。
でも最初の何回かはお話中・・・そうか・・・誰かのために朗読していたら、その間はずっとお話中になるよね・・・
そしてきょうの午前10時40分?つながりました♪
「賢治さんかそれ以外か」を尋ねられ、「賢治さん」と答えると始まりました。
わたしたちは・・・
と始まったとたん、いろいろ想いが溢れてきます。でもすぐにまわりは雲が流れる野原に。
たった今、受話器の向こうでゆきえさんが読んでくれているその息づかいやページをめくるかすかな気配。
終わってため息。なんて贅沢な時間! またお願いしよう。
水曜日~日曜日の午前10時から12時までの2時間の間に電話がつながれば、読んでもらえます。
全国どこからでもゆきえさんの声が聴けるのですね♪
電話がつながるまで、ドキドキ、つながったらどうしよう???
着替えたほうが良かったかな?部屋もきちんとしたほうが良かったかな?ウロウロ・・・
テレビ電話じゃないんだから・・・それは、わかっているんですが・・・!?
序 おきなぐさ いっしょに